来週月曜日朝7時の便でドイツハノーバーに出張。
従い、月曜は4時過ぎ起床、5時過ぎには出発と新聞配達員並の朝となる。
しかも、マルペンサ空港へ独り車で行くのは初めてで、早朝まだ暗い時間のドライブ。
無事いけるんか心配。
こんな週末は、馬鹿騒ぎせず、自粛が必要。
今日はめちゃくちゃええ天気で、暖かく、もう春を感じさせる陽気。
まず、朝、車飛ばして散発へ出陣。
散発屋は予約不要で、カット24ユーロの明朗会計、イタリア全国どころかフランスはじめ欧州主要国にチェーン展開する JEAN LOUIS DAVID。
DUOMO近くの店に赴任後2度行ったが、2度とも歌舞伎風にされたので、今回は近所のカドルナへ。
言葉が通じないので、適当に何を言われても ”Si” で通しても、まあまあ満足なでき。
帰路、自転車屋を見つけて、車から降りて見ていると、気のようさそうな自転車屋のおっさんが出て来て、陽気に進めてくるので、1台を衝動買い。
自転車本体140ユーロ+前のかご20ユーロ+イタリアでは不可欠な太いチェーンの鍵25ユーロ=185ユーロ。
日本ではそのまま受け渡しやけど、ここでは、
ハンドルの位置、高さを決めて、ネジを締め付け、
次にサドルの高さを決めて、ネジで締め付け、
次にペダルを選んで、ネジで締め付け、
次に前につけるカゴを選んで、ネジでなく、頑丈なビニール製の紐で4箇所結びつける。
流石イタリア、自転車もスーツのごとくオーダーメイド!?
全てネジで締め付けるのは、盗難防止のため?と思われる。
オーダーメイドに1時間程度待って、最後はおっちゃんが丁寧に自転車担いで、俺のワゴン車トランクに入れてくれ、
満面笑みで「グラッツェ」言うて油まみれの手で握手!
試乗する前から、満足できる買物。
いつもの近所のカフェでカプーチョ、ブリオーシュ2つ、カフェのブランチの後、週末最大の楽しみスポーツクラブへ。
ここでは、もうみんな友達で、タトォー入れた大男からおっさんから若い連中まで会う奴、会う奴が、
「Ciao、Mio Amico! (我が友よ)。」
と笑顔で握手してくる。
俺の一番心休まる場所。
そんな中でMAXというめちゃくちゃ親切な親友が、
「今夜、友達大勢で芝居見に行くんやけど、お前も一緒にけえへんか?その後旨いピザ食いに行くし。」
との誘い。
「おお、ほな、俺も行くわ。」
早朝出張控えたこんな日は、悪友タノスでなく、対極の常識人MAXと遊ぶのが一番。
7時半に待ち合わせて、二人でTeatro(シアター)へ行くと、仲間8名程度がチケットを買って待っていてくれた。
席について、ローマ時代のシリアスな芝居が始まりだして、ふと
「そういや、イタリア語の芝居見ても、さっぱり理解でけへんやんけ。」
と気づいたときには遅かった。
1時間半、歌舞伎か能を見てるつもりで、言葉の意味を理解することを諦め、眠気と格闘。
芝居が終了したけど、MAXの友達が芝居の役者と友達らしく、舞台のみんなが集まるのをまって、役者達の打ち上げに我々も参加。
なんと、役者のうち、一人が日本人で、在イタリア30年のその方と日本語で話が盛り上がる。
周りの連中もここイタリアで日本の役者と日本の客との奇妙な遭遇に共に盛り上がってくれた。
向かって右隅が、劇団の座長(ジョンレノンをやばくしたよな感じ)。その左が日本の方(危ない漫画家みたいな感じですが、ええ人です)。向かって一番左も劇団員(映画に出る殺人者のような風貌ですが、やさしい人です)で、その右隣が友人のMAX、その右がMAXの妹さん。
その後もみんなでピザを食べながら、芝居について、日本とイタリアの違いについて楽しく談笑。
MAXとその友達との週末は極めて健全です。
ピザ食い終わって、携帯を見ると、悪友タノスからの電話が何度も入ってた。
「タノス、出張終わるまで待ってくれ。
帰国後の週末、今度はお前と不健全に朝まで楽しむぜ!!」