12月8日火曜日はミラノの聖人サンタンブロージョの祝日。
で、休暇に挟まれた7日は自動的に休暇となる。
これをイタリアではポンテ(橋)と呼ぶ。
週末にはみんな挨拶に、"Buon ponte"(よい休暇を!)と言い合う。
ミラノは空までいかないけど、かなりの人が旅行に出る。
ミラノでは休暇はミラノ外にでるのが定番。
で、俺は一人Alicia KeysをYou Tubeで見ながら感動に浸ってる。
彼女の声、歌大好き。
'If I Ain't Got You'で印象的 、'No one'で俺の心にブレイク、Jay Zとの'Empire State Of Mind' で最高!
彼女歌だけでなく、かっこええ。
今後ともおもっきり注目株!
さて、このポンテ、当初は憧れの地マラケッシュに行く計画。
けど、近頃仕事が超多忙にて、旅行断念、スポーツクラブ行ったり、家でゆっくり冬季休暇帰国の準備をすることにして、ミラノで過ごす。
先々週は、火曜、水曜日ドイツ出張、午後11時帰宅。
翌日木曜、金曜日イタリア内中部にある小国サンマリノに在ミラノ商工会議所の公式行事訪問、午後10時帰宅。
翌土曜朝よりシシリーの取引先が開催する重要イベント参加の為、6時半発のフライトに。
土曜日午前4時半起き、日曜日午後2時帰宅。
週末のない週となった。
ドイツは相変わらず特記することなし。
初めてのサンマリノ。
小山のある世界最古の共和国。
でも、国境の素通りで、イタリアによくある美しい古い城下町のよう。
人口3万1千人のサンマリノでは警察官、司法関連者は全て外国人とのこと。
でないと、近所顔見知りで正当な治安維持、司法が施行されない恐れがあるとのこと。
サンマリノへの向かう途中、イタリア駐在大先輩の方々から声をかけて頂いた。
「その後、塩野さんへは手紙を書いたか?」
「その後、塩野さんとはどうなってる?進展してるか?」
あたかも、高校生の交際の如く質問を頂いた。
大使からも同様の有難いコメント。
申し訳ありません、全く進展ありません!
けど、在ローマ大使公邸事件以来、大使はじめ在ミラノ商工会議所の幹部の方々より気軽に声をかけて頂くようになり、サンマリノでの昼食でも大使の横に席を用意して頂いた。
ありがとうございます。が、また違った側面も見せることができるよう精進いたします。
出張先シシリーのカターニャは信じられない気候。
スーツの上着を脱がねば暑い!
ビーチサイドのシェラトンホテルでこれまた信じられない光景。
水着に着替えた人が海で泳いでる!12月もすぐのミラノでロングコートなしでは外出できない時期に!
気候もよく、シーフードも旨く、人もハートがあって、シシリーはイタリアで最高の地です。
シシリーから帰宅した夜、会社の現地人トップから突然父親が亡くなり、一週間会社にでれないとの連絡。
会社のことは全く心配無用、全て俺がその他現地スタッフとマネージするんで、会社を忘れて家族をケアーしてくれ、と俺から返答。
が、こういう時に限って大事な行事がる。
12月1日全社員を徴収した来年1月以降の会社新組織編成についての説明会。
当初現地人トップがプレゼン予定、でピンチヒッター俺。
11月30日現地人トップのプレゼン初めて見るが、俺のアイデアと異なる。
同日夜帰宅後、自分でプレゼン作り直し、翌日現地人トップへ変更の旨伝え、承諾を得て、イタリア語プレゼンの練習開始。
無事終了。
4年目にして漸く社内向イタリア語プレゼンを達成したという情けない実績。
けど、これが俺の現実。俺の実力。
12月2、3日南部最大取引先候補(ターゲット)オーナー夫妻来社予定。
事情を話し日程変更依頼するが、現地人トップ不在でも来社したいとの返答。
2日ディナー時、つたないイタリア語で熱く、一生懸命我が社について語る。
相手は俺の好きなイタリア南部の人。
イタリア南部の人間はビジネスに際して、目先の利益(ビジネス)よりもビジネス相手の人を判断することから始める。
信用できる相手かどうかが最重要課題で金の計算はその次。
これは俺が経験で得た真実に近い実感。
細かい製品や値段の話は抜きにして、我々がどれほど信用に値する人間かをアピールする。
一旦握手すれば決して裏切らない、どんな困難にも真剣に対峙する用意があることを本気で訴える。
もう、マフィアの契りのような会話をする。(武士に二言はないの日本の侍と似てるよな気がする)
これが俺のビジネスのやり方。
結果、「想像以上にすばらしい会社で、新しいパートナーと実感できた。」とのコメント。
翌日具体的ビジネスの話まで進展。
同席した営業マネージャーからも信じられない結果に驚嘆したとのコメント。
俺はイタリア南部スペシャリスト、ハートのビジネスは専門。
喜び休暇中の現地人トップに連絡すれば、会社に立ち寄るとのコメント。
彼不在の中での成功を二人で分かち合った。
父親を亡くして落ち込んでる同士にプレゼントできて最高の気分。
イタリア赴任以来、最高の1日のひとつとなった。
まだまだイタリア最高の日を築き続けます。
さて、このポンテ期間はクリスマス前の買い物ピークシーズン。
モンテナポリエーネはすごい人、クリスマスの買い物客でごったごえす、人だかり。
まるで東京銀座みたい。
俺もディーゼルでお気に入りのジーンズ2本、お気に入りプラン度FABIの靴を2足購入。
日本にはこのジーンズで!
年末の帰国が超楽しみ!