ちょっとした事情により、夏休みの計画が休暇直前仕切りなおしとなった。
で、どうするべきか、検討中のある日のオフィスで親しい南部プーリア出身女性トップセールスのモニカにその話をしたところ、
「その時期私はプーリアのバーリの実家にいるんで、是非プーリアに来れば?
私がプーリアの街を案内するし、実家に招待して母親の手料理を振舞いたい。
それに私の従妹で貴方のよく知ってるティツィアーナもプーリアにずっといるから、彼女もきっともてなしてくれるはず。」
との願ってもない有難いお言葉。
ティツィアーナに電話すると
「私が友達とツアーを組んであげるから、是非来て頂戴」
とのまた嬉しいオファー。
で、8月8-18日迄、即プーリア旅行決定。
厳選の末、ホテルを「白い恋人の街」と言われるオストゥーニで4ツ星ホテルのダブルルームをこの時期破格の95ユーロ/日で予約。
車でいろいろ巡りたいので、ミラノから900キロを一人踏破する計画を立てた。
が、出発2週間前、モニカよりメッセージ受信。
「ごめんなさい、彼氏から突然旅行のオファーを受けたので、バーリには帰らない。」
で、オフィスで彼女と会うと、
「彼氏から二人で素敵なビーチのあるところへ一緒に旅行しようて誘われたの。チケットもホテルも予約したて言うけど、今でもどこに行くか教えてくれないの。素敵でしょう?」
と、満面の笑みを浮かべて大喜びで話す。
う~む、俺を誘ったこと忘れてるんかい?イタリアンな女性やなあ、と思いつつも、
「それはすごいな。よかったな。楽しんでおいで。」
と笑顔で答えるしたなかった。
ま、特別イベント専門の旅行代理店で働くティツィアーナがいるし。
が、翌日ティツィアーナからメッセージを受信。
「テッド、ごめんなさい。彼氏に近い人から二人での旅行をオファーされたの。まだ確定ではないけど、貴方が来る時期私はプーリアにいないと思う。プーリア旅をエンジョイしてね。」
なんと、連続で二人からドタキャンを受けるとは。。。。。
「それはよかったね。彼氏との旅を楽しんでください。俺は一人プーリア旅行を楽しむよ。」
とティツィアーナには返信。
既に起きたことは変えることができない。
が、既に起こった事実をどう受け入れるかは自分次第で決定できる。
「モニカとティツィアーナのおかげで俺は南部プーリアへ旅行すること決意できた。彼女らの誘いがないとプーリアに行く発想自体なかったはず。これは神が与えてくれたイタリア南部プーリアへの道の機会。彼女らに感謝しないとなあ。」
イタリア女性からの洗礼をそう自分に言い聞かせて、有難く受け入れることとした。
けど、最後の知り合いプーリア州の南部レッチェの南にある取引先ディーラーの仲良しの息子、21歳の若いアンジェロにオストゥーニに行くことメッセージ送信した。
アンジェロからは返信は
「テッド、俺は最高に嬉しい。お前が滞在中には弟とバーリ近くに滞在して、弟を紹介して一緒に行動したい。心配いらないから俺に任せてくれ!」
やっぱり、イタリアには神はいるなあ。
が、まさに出発直前、アンジェロからメッセージ受信。
「テッド、申し訳ない。仕事が多忙で、お前のいる街に滞在するのは18日となる。でもそれから弟と一緒にプーリアを案内する!」
俺は18日ミラノに帰る。。。。。
俺の人生象徴したよな出来事やな。
が、
「既に起きたことは変えることができない。
が、既に起こった事実をどう受け入れるかは自分次第で決定できる。」
彼には彼の事情がある。
彼が俺と会って、俺をもてなしたいとの気持ちは疑いなく本物であり、この俺に対してそう思ってくれる彼の存在、その気持ちだけでも嬉しいではないか。
旅の直前、急ぎプーリアのWebsiteを調べまくり、一人プランを真剣に考え、900キロの車の旅をスタートした。
で、今、俺はここオストォーニにいる。
なんて素敵な街。
なんという美しい存在。
俺がこれまで見た世界中の街の中でも最高のひとつ。
丘の上に聳え立つ白い街は迷宮のようで、白い細い路地には袋小路と階段が上下してその中にしゃれたバーやレストランがひょっこり現れる。
街の広場では連夜コンサートや催しが開催され、連日深夜朝方まで縁日のような混雑よう。
これはパートナーと来ないと残念な街。
いつかきっと。。。
それにオストゥーニだけでなく、プーリアにはその他イタリアの街とは全くことなる魅力的な街が点在している。
アドリア海の崖にあるポリニャーノ・ア・マ-レは素晴らしい。
世界遺産アルベルベッロは観光化され過ぎて俺の好みじゃなかったけど、その近所にあるマルティーナ・ブランカ、ロコロトンドはオストォーニに似て丘の上にある小さな美しい迷宮の街で気に入った。
それにここOsutuni Palace Hotelは歩いて街の中心へすぐいけるロケーション、部屋、サービス、それに最高に親切で親しみのあるスタッフが最高で超お勧めです。
で、初日ホテルについて、ロビーにいると、あのアンジェロがいきなり来た。
俺の滞在中に一緒にいれないことを詫びるため、何時に着くかわからぬ俺に会うため車で2時間近い道のりをはるばる挨拶に来てくれた。
彼は一日でも彼の実家に近いホテルに来てほしい、それで一緒に楽しもうと言う。
当然それを受けて、明日より彼の町トリカーゼ近くのホテルに移動します。
8月15日イタリアはクリスマスに並ぶFerragosta。
明日夜は各地でパーティー。
俺はアンジェロの誘いで彼の友達と一緒にディスコ Blue Bayのパーティーに参加。
それに、なんとここオストォーニ滞在中はティツィアーナがケアーしてくれた。
彼女の彼氏が今度はドタキャン。
で、ポリニャーノ・ア・マ-レは彼女が案内してくれた。
今日も二人で終日ビーチで過ごした。
イタリアの生活は複雑です。
けど、楽観的に構えると楽しくやれます。
なんといっても、
既に起きたことは変えることができない。
が、既に起こった事実をどう受け入れるかは自分次第で決定できる。
これさえ肝に銘じていれば、死ぬよな事故のない限りたいしたことありません。
イタリアで学びました。